インターンシップの失敗談

失敗

検証してみる

インターンシップ関連の数々の失敗談を検証して行くと、学生側のインターンシップ参加に対する意識の違いから、何を「失敗」と捉え語っているのか、二極化が顕著で在り、非常に興味深く感じられます。
「働いて給料を貰いつつ色々教えて貰える」すなわち「お金も知識も与えて貰える」的な期待感を抱いて臨んだ方々は、現実手にした金額と実感したスキルの乏しさを嘆き、失敗と語っています。
対して「自身の適性を見極め、実社会デビューの予行演習で、お金は二の次」的な姿勢で臨んだ方々は、業務を通じたミスや対人関係での失言など、自らが「やらかしたミス」を失敗と捉えています。
どちらがどうだとの是非はここでは問いませんが、インターンシップに臨むに際しての大学生側の意識の個人差が露呈した、興味深い事例だと言えるでしょう。

待遇面に関する失敗

アルバイトの延長上的に捉えて参加された方々は、声を揃えて給与面の低さ、更には賃金ゼロだった事を振り返り、後悔と後輩達への警告として注意喚起を促しています。
非常に残念な事ですが、採用時に口頭で伝えた待遇面すら守られなかったケースも報告されており、あまりに悪質な場合には然るべき対応も選択肢となりますが、これも実社会の断片です。
契約に際しては十分な確認を交わし、必要性を感じれば書面を交わすなど、こうしたトラブルを未然に防ぐ自己防衛の重要性を学べたと解釈出来れば、全てが失敗だとは言えません。
拘束時間に対して無条件に時給が発生するとは限らないのがインターンシップである事を、これから参加を検討される皆さんには、ぜひしっかりと理解しておいていただければと思います。

自らの失敗は明日への糧

対して勤務先で自らの知識不足、判断ミスなどで「やらかした失敗」が頭から離れず、時に実社会そのものに対する不安感や恐怖感を募らせてしまうケースも見られますが、過剰に悔いる事はありません。
殆ど年齢が変わらぬ社員の方々がテキパキと仕事をこなす姿は、あくまで眩しく頼もしく映って当然ですが、ほんの少し前はそんな彼等もまた、皆さんと一緒だったのです。
緊張のあまり返事の声が小さくなってしまった、本当ならその場で尋ねて確認すべき事を声に出来ず、うやむやにしてしまった結果、更に周囲に迷惑を掛けてしまったなど、自らの消極性に原因を見出す失敗例は数え切れません。
ですがこれこそがインターンシップでこそ経験出来る「学び」であり、失敗の理由と改善策を自身で導き出せた訳ですから、むしろプラスに捉えて次の機会に頑張れば、会社側としてもベストな展開なのです。

その他やはり多く見られるのが、ふとした油断から学生気分が顔を覗かせてしまっての、言動の失敗です。
何日も勤務を続けていれば、社員の方々とのコミュニケーションも円滑となり、双方が親近感を抱いて当然ですが、職場は学校ではありません。
悪気無く口にしてしまった馴れ馴れしい言葉遣いや、仕事上の指示に対する疑問や不満を学生言葉と表情で露わにしてしまったなど、時に指摘を受けて初めて気づかされたなど、ダメージが尾を引く失敗もまた苦い教訓です。

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