面接で好印象を与えるには

面接

最初の数秒でライバルをリード

私達が見知らぬ第三者との初対面に際し抱く第一印象、果たしてどのくらいの時間で決まってしまうかご存知でしょうか。
答えは最初の数秒間で、一旦抱いた先入観をひっくり返すには、数ヶ月から時に1年以上を要するとの説が存在しています。
しかも相手に対して特に構える必要の無い、あくまで自然な出会いでの話です。
就職活動の最終関門と言える面接に際し、面接担当者に与える第一印象が、大きな判断要素である事実を語る、重要な予備知識として踏まえておいてください。

ならば当然講じるべき対策、それは初対面から数秒で好印象を与えるノウハウを見出す準備作業から、日常の実践を重ねて本番を迎える、これに尽きます。
とは言え私達が有する個性や長所は人それぞれですし、相手との相性という運に委ねざるを得ない部分は避けられません。
ですが皆さんが臨まれる場面は、一個人同士の初対面では無く、自らが入社を志望した企業に迎え入れてもらえるか否かの判断を仰ぐ「面接」というシチュエーションです。
面接担当者も人材選考なる重要な責務を負い、会社を代表して皆さんを厳しく冷静に見極められますので、好き嫌いといった理不尽が優先される心配を過剰に抱く必要はありません。

それでも先述の「第一印象は最初の数秒で決まる」現実は避けられません。
企業の一員を名乗り、自分達の後輩として迎え入れるに値する人格と可能性、そして社風への協調性が感じられなければ、どれだけ他の試験結果が優秀であったとしても、採用は叶いません。
極論を申せば、直感で「この若者だ!」と感じさせられれば、後は極端な失言など非常識なミスさえなければ、十分及第点以上の評価が得られるのです。

自らの要補正ポイントを改善して臨む

面接に関するノウハウを述べる資料は、インターネットヤ書店に並ぶ関連書物上に色々と綴られていますが、いずれも服装や髪型など、エチケットやアイテム関連の内容が圧倒的です。
ライバル達と何ら大きな違いを演出する事は叶いませんし、入社後組織の一員として従順に溶け込める人物である事を示す上でも、奇をてらっていると映る身なりで臨む訳には行きません。
大切なのは皆さんご自身の個性である「表情」「姿勢」「仕草」「声色」など、他の応募者と晶かな違いが明確となる部分であり、同時にこれらこそが好印象を伝える「皆さんの武器」なのです。

まずは勇気を出して、自らの短所すなわち改善すべき点と向き合い、鏡の前で最高の自身を自然に演じられる練習を重ねておきましょう。
具体例を列記すればキリがありませんので、以下には多くの方々に共通する、面接当日に注意すべきポイントを挙げておきますので、合わせて確認から実践を心掛けてください。

私達は緊張状態で真面目な自身を伝えようとすると、口を真一文字に強く結ぶ余り、口角が不自然に左右に下がり、時に不機嫌そうな表情を描いてしまう顔面構造を有しています。
自然な笑顔を描くには「ウイスキー」と声に出した最後の「キー」の状態まで口角を一旦左右に上げ、そこから柔らかい自然な表情に戻す事で、程良く真一文字に引き締まった口元が得られます。
仄かな笑みこそ湛えていませんが、その微かな名残りが伺える、自然でリラックスしつつも程良く引き締まった「この表情」で面接に臨んでおられる方は、案外ごく僅かです。

その他身長が高い男性の場合、無意識に猫背になりがちですし、小柄な方は背筋を伸ばすのと胸やお腹を突き出しす姿勢を混同されがちです。
いずれも好印象とは反対の効果に繋がりますし、身長は皆さんの個性です。
不自然な姿勢の目の位置から相手を見つめれば、届くのは不快感である点は、日常既に数々の体験を通じてご記憶の通りです。
良好な第一印象を伝える事が出来れば、そこから先に続く質疑応答タイムは、特に失言に及んでしまうなどの重大なミスを犯さぬ限り、大きな減点判断に繋がるリスクはさほど心配要りません。

声のトーンと話す速度に注意

地声の高低などもまた、持って生まれた個性であり、声優の如く不自然なコントロールこそ求められませんが、限られた面接タイムだからこそ、より好印象に繋がる微調整を心掛けましょう。
高く明るい声は積極性や社交性を感じさせますが、軽い、落ち着きを欠くとのマイナスイメージと表裏一体ですし、低い声は落ち着きや冷静さを伺わせる半面、消極性や内交的イメージを抱かせます。
低い声を自覚されているのであれば、意識的に歯切れ良く、しっかりと口と舌を動かして明確な発音を、高い声であれば不自然に音程を落とすのではなく、心持ちゆったり目に話してください。
キチンと相手に伝えようとする努力が自然と現れ、プラスの印象に繋がります。

また複数の志望者が同時に入室する集団面接に際しては、他の志望者が発言している最中の仕草に十分注意を払いましょう。
他の人達の発言など上の空で、次に自分が何をどう話すかを頭の中で転がしている事など、僅かに泳いでしまう視線や微かに何かを描く指先が語ってしまい、面接担当者はそれを見逃しません。

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