今さら聞けない!簿記ってどんな資格?

簿記

金銭出納の基礎知識を身につけよう

今日就職活動に際し、ある意味運転免許証と同様に「取得しておいて当然」的な価値感を謳う声も根強い資格、それが簿記です。
ちなみに簿記とは読んで字の如く、帳簿を記載する作業を指しており、各種帳簿を正しく記載するには、相応の知識が求められます。

子供の頃両親から「お小遣い帳をつけなさい」と言われた記憶をお持ちの平成世代の学生の方々は、便利なアイテムの発達普及に伴い、減少傾向に加速が見られます。
全てを機会任せにするのは時間労力の短縮というメリットの反面、本当にその作業内容を理解の上、自分が「出来る」という能力を遮っている感も否めません。

簿記を身につける隠れたメリット

「就職に有利あるいは必須」と捉えられる簿記資格ですので、今日たとえばインターネットで関連情報を検索すると、簡単確実に学習から合格出来ると謳う通信教育情報がズラリと画面に並びます。
いわゆる経理処理関連の基礎知識レベルが合格ラインですので、1つ1つ正しく理解し、一定速度での正確な処理能力が身につけば、合格は決して高過ぎるハードルではありません。
そして何より、単なる取得資格として履歴書の資格記入欄を1行埋めるだけのための資格ではなく、勉強期間を通じて知らず知らずのうちに身につけた諸々こそが、皆さんの大きな武器となるのです。

実際に色々な帳簿の記入を続けていれば、自然と気づく、そして数字が語る事実に気づかされます。
例えば金銭出納帳の金銭の出入りの推移を通じ、売上(入金)金額イコール全て儲けでは無いと言う、基本中の基本を初めて実感したと語る人が、実は少なくないのです。
意外な事実ですが、商売あるいは金銭出納に普段直接深く関わっていない、例えば拘束時間に対して定められた賃金が支払われる土壌で長年働いている年配者で、平然とこう語る方が見られます。
「商売って良いね。そのテレビが20万円で売れたんでしょ?今日1日で20万円も儲かるなんて、羨ましい限りですよ」など、冷静に考えれば矛盾の塊ですが、気づいておられないのです。

簿記を通じ、経済社会のシステムを学び、正しい金銭感覚を身につけておく事が、その後の皆さんの人生のさまざまな場面で役立つ時が、必ず訪れます。
堅実な金銭感覚と的確な事務処理能力は、簿記作業のみならず、あらゆる業務上あるいはプライベートに於ける作業に際しても、活躍の場面を選びません。
特に必要に迫られている訳でも無いにせよ、何らかの資格へのチャレンジをお考えの方々にも、ファーストチャレンジとしてお薦めの資格、それが簿記なのです。

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